2016年 10月 09日
相国寺@京都
東京国立博物館での「伊藤若冲生誕300年記念」には毎日たくさんの人が押しかけ、待ち時間が5時間とか8時間とか報道されていたので、行きたかったが、行かなかった。そこには、相国寺から宮内庁に寄贈された若冲の直筆、動植綵絵が展示されていたのだ。相国寺は若冲の絵を寄贈することと引き換えに、寺の再建を図ったのだ。
相国寺は若冲の動植綵絵がコロタイプ印刷されたものを展示しているのだ。若冲はとても鳥好きだったようで、植物を描いても、「松と小禽」のように小鳥を描いている。若冲といえば、鶏。だが、その鶏は私が知っている卵を産む鶏ではなく、何だか野性味溢れているのだ。雌雄で描かれていることが多いのだが、おんどりが描かれている詳細さに比べると、めんどりはまるでお餅に目鼻の省き方なのだ。
若冲鑑賞後、秋の公開で普段は見られない「方丈」と「庭」を見学した。
寺から出ると御所や同志社があって賑やかなところなのだが、お寺の中は別世界。
秋の観光シーズンだし、中国の国慶節だし、修学旅行シーズンなのだが、美術鑑賞する人は少ない。
宿も駅の南側「九条」にとったので、人も少なく快適だ。しかも、駅をまたぐだけで宿代も格安。いいことづくめだ。最近の修学旅行生はタクシー利用なので、交通機関は地下鉄を利用することにした。タクシーを使うと位置関係が把握しにくいが、京都の地下鉄はわかりやすいので、助かる。京都の街自体も東西南北がはっきりしているので、迷子になりにくい街と言える。
by clevertulip2013
| 2016-10-09 20:57
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